銀座通りの昼下がり
さっきの記事を書いた直後だった。
妹の車が銀座通りを通った。
避けようとした。
向こうは気づいていたのか、妹ひとりだったのか、甥っ子も乗ってたのか、おかんも乗ってたのか分からない。
俺が捨てた家族。
幸せに生きていてくれたらいい。
甥っ子もすくすく健康に育ってくれたらいい。
兄貴も酒と健康には気をつけてあのまま陽気に過ごしてくれたらいい。
もう家族や恋人を思い出して落ち込んだり泣くこともない。
違う人生を進み始めた。
失ったんじゃない、ズタボロに捨てた俺。
大好きな家族だった。
病気によって嘘を重ねて家族に向かい合えない10年間、そしてこの4年間は特にそうだった。
結構色んな事、家族、特に兄妹には喋ってたな。
ちょけたりもしてたしな。
一生分の愛を33年間で有り余るほどもらえた。
おじいちゃんおばあちゃん孝行も親孝行も兄妹孝行も何もできんかったな。
愛する人に幸せより裏切りしか与えれんかったな。
最低や、クズや、ゴミ
そんな言葉なんてどうだっていい。
何も当てはまる表現がない人間。
0になったって事なんかな。
夕方の空は今澄み渡ってる。
空は変わらない、いつもそこにある。
見る人間がどう見るかよな。