あの絵

左下にいた自分が、右上に移動してた。

 

田んぼには少し稲が伸び

 

好きな色の家に住む26歳の住人。

 

色濃く塗られた部分と、全くそうじゃない部分。  

 

3mの穴から見上げる対岸のビル街

 

遠くに見える山と太陽

 

ジーパン姿、パーカー、フードをかぶりただただ一点を見つめる俺の後ろには優しい木。

 

過去、無意識の領域から、未来、意識の領域へ。

 

何を感じ何を得て入院生活を送るかは人それぞれの自由。

 

退院後、武勇伝的に入院を語る人間もいるやろうし、何も得ないまま社会生活に戻りまた帰ってくる人もいるだろうこの病棟。

 

外から見た時にどう見られるかは、中から見た時とはまた違う。

 

俺はただ、サポートしてくれる全てに甘え、得るべきものを得て帰るだけ。

 

新しい世界やな。

 

あと少し。