感情移入の弱さ

これには痛感するものがある。

 

文字の通り、痛い、苦しい。

 

酒で思考がおかしくなった頭では辿り着けんかった深い感情。

 

海舟で酒を許してくれた時

 

年末年始死にたいと言いながら飲むのを許してくれた時

 

全ての局面において、酒に関する全ての始まりには身を斬る思いだったかもしれない。

 

人は人。

 

人それぞれの人生がある。

 

いくら家族であっても。

 

たった世の中のこの俺の飲酒のせいで、多数の人の時間を奪った、心を奪った。

 

その人達は何も悪くない。

 

大抵の事は、どっちにも非がある。

 

これは違う。

 

全くの善者達が被害を受ける。

 

そしてその人達は考える。

 

自分の何がいけなかったのか。

 

ここは、どう弁明しても死ぬまで拭えない。

 

それほど後にも先にも深い傷を負わせた。

 

この感情に至った時、飲酒欲求が変わった。

 

大きさも頻度も。

 

欲求に飲まれるか、欲求をこのペースで抑えておくか、この先暮らしが変わってまだわからない事がたくさんある。

 

一つ正しいのは、入院の正解、適切なステップをワンステップを上がったって事。

 

飲まない事が家族の1番の平穏、幸せへの近道としたら、いけるんちゃうかな。

 

酒なしで幸せに暮らしてる俺は、自分自身も嬉しいし周りもきっと嬉しいはず。

 

まだそこには到達してないしもうすぐ入り口に立って扉を開けるぐらい。

 

もちろん不安はある。

 

でも前より武器は増えた。

 

これからも増える。

 

ようやく入院してようやくここまできた。

 

それがどれだけ凄いことか。

 

この話をすれば、きっとみんな、そんなたいした事ないと思うかもしれない

 

けどこれは凄い事、すごい事を成し遂げ、これからも続けていく。

 

あと少し。

この3日ぐらい

嫌な事から大事な気付きやら。

 

それは社会に出たらものすごく小さいのかもしれない。

 

ずーっっっっっと喋りっぱなしで後片付けしないおじさん

 

新しい人が元気に挨拶したらあの態度。

 

その新しい彼は一生懸命、前向きに、明るくノートをとり、病棟戻っても明るく前向きだった。

 

酒飲み嫌い、俺はあのグループとは違うとはねのけてた。

 

退院後もどうせ同じや、の様な感じで見てた。

 

その1人が俺の作戦を真似して取り組んでた。

 

思った。

 

全員違う、だから俺みたいにスムーズにいくわけない。

 

みんなそれぞれのペースと力量と熱量で向き合ってるって、だからそこをストレスに感じるのはやめようって気づいた。

 

そして飲酒欲求。

 

ない。

 

深いレベル、強いレベルで。

 

凝り固まった考えや、酒に支配されてた脳でどれだけ考えようが、届かなかったものが手に入った。

 

断酒てゆう考えや、ここでの学習には疑問があった。

 

逃げ回るだけが対策じゃない、いつか底をつく。

 

飲みたくなったら飲む、そうこう考えてたり

 

支えてくれてた人の気持ちが素直に入ってくるようになったり

 

結果、今後の欲求がなくなった。

 

飲みたいなーって考えてた1ヶ月目

 

頻度は減ったけど思ってた2ヶ月目。

 

今は努力してようやく出るか出ないくらい。

 

病院や薬や健康についても考えた。

 

健康でいれば、保険や医療費はかからんってずっと考えてた。

 

総合的に健康でいる為には、医療や薬を使ってメンテナンスが必要なんやと。

 

ゲームも大きな出会い。

 

ナンプレ

 

いつか絶対に終わりがあるゲーム。

 

もう一つは終わらされるゲーム。

 

アドバイスの言うことを聞かなかった。

 

素直に聞いてみた。

 

ヒントなしに解けた。

 

自分にしか分からないあの進歩。

 

適切な医療、自分のペースをはみ出さずに過ごした3ヶ月。

 

すごいレベルまできた。

 

でもアル中とバカにされる世間の偏見に変わりはない。

 

でもいいんや、当事者がここまでやれたってゆうのは大きな経験。

 

あと少し。

つながり

これまでも今もこれからも、死ぬまでアルコール依存性。

 

それをどう受け止めるか。

 

今は前向きでしかない。

 

今後は分からん。

 

看護師さんが司会を担当する関西アルコール関連問題学会で発表するのを提案された。

 

すごく光栄な提案だった。

 

つながりがつながりを生んでいく。

 

俺の入院生活やらその発表やら執筆で、次の使命者が、またその次の使命者にバトンをつないでいってくれたらいいな。

 

医療と福祉と当事者のつながりで、減っていけばいいと思う。

 

俺が幸せにならんかったら家族の幸せはない。

 

あと少し。

ラスト1週間

何を考えよう、何を思おう、何が起こるのか。

 

とりあえずは振り返りやな。

 

何を得て、何が変わり、これからの過ごし方にどう影響するか。

 

it doesn't even matter.

 

闘ってこれまでそれなりに得てきたものも、最終的にそれさえどうでもよくなる。

 

これから何かにつまずいた時、リセットしたい時

 

とりあえずそれに向かって動くこと。

 

あまりおりてこないからノートに向かおか。

 

あと少し。

自分の死が、後に何をもたらすか

 

時間が経てば癒えるとか

 

入院生活を経てすごく考えた。

 

彼との出会いで余計に考えた。

 

あの時のゆうたくんの表情の奥の思いとか

 

死にたいと聞かされた家族の思い。

 

今、自分がもしそっち側の立場になった時

 

ただただ何もできない、耐えられない、ひどくダークでディープで凄まじい感情。

 

そのダメージを与えようと行動してたんやな。

 

何も考えれてなかった。

 

あのままぶっ倒れたら結局死ねずに気がつけば家族がいてたんやろうな

 

死にたい、死ぬなら徹底して1番遠くで形にも残らん死に方をすればよかった。

 

弱いよ。

 

愚か。

 

死んだら楽になれたかもしれん。

 

自分だけな。

 

あの世で苦しむ結果だったやろうな。

 

入院振り返りについては手書きで書こう。

 

あと少し。

自己防衛

そうする事でしか生きれなかったあの日々。

 

自分が生きる為の勝手な考え方。

 

心が揺らがない為の暮らし方。

 

利用した人々。

 

まともな感情を持たずにまともな考え方から逃げてきた。

 

病気を守れんかったくせにとか、俺はエリートやら、カス野郎とか

 

全て弱い自分を認めず、受け止めれんかった結果だったんよな。

 

今はまともにスッと入ってくる。

 

スッと出せはしないけど出せそうになる。

 

自立、自由、普通、そんな暮らしに憧れて急速なスピードで生きてきた。

 

俺には幸い装備がある。

 

急にほりこまれて3ヶ月プログラムを受けて今の俺の考えにたどり着く事はない。

 

入院のタイミングがベストだった。

 

俺はラッキー、運がよかった。

 

酒は薬物。

 

酒を遠ざける手段はたくさんある。

 

それを手にし行動に移すには心が必要。

 

入院前より備わってるよ。

 

酒がおいしくて、酒が楽しくて、酒が自分にもたらしてくれる効果も分かってる。

 

その酒を今の立場と状況でどう向かい合い、どうコントロールするかって話。

 

「あの日々」は今も愛しい。

 

でもあれには戻れない。

 

そこには時間を奪い、悲しませる、傷つける人がいてるから。

 

どうしても欲しいなら

 

全て捨ててからなればいい。

 

家族、愛、所有物、金、信用、仕事、自分

 

結局全て中途半端だった。

 

くたばれ、いっそいけ、もうちょいやって飲みに飲んで、荒れて苦しんで

 

もう1ステップが遠かった。

 

この1年を経て

 

なかったらいけなかったレベルまでいける確信がある。

 

そこには条件があって、2度と酒に狂わされない事。

 

俺は、勝ったんや

 

あとは、勝ち続ける。

 

あと少し。

怒り

フラストレーションが急激に溜まったこの1週間。

 

女の件は胸が騒いだけどコントロール下だった。

 

言葉が持つ心への影響力や攻撃力についてよく勉強になった出来事だった。

 

判断としては、正解だった。

 

そしておっさん達。

 

それなりにそこそこの年齢を生きてきた人間として、社会でそれなりに生きてきた人間として、こらえれる場面もある。

 

ここは依存性病棟。

 

社会の中でもはみ出しものや、くせもん達の集まり。

 

この病院はマシな方やと思うけど

 

感情は、怒り。

 

考えは、不思議、かわいそう。

 

修行点は、あの怒りをあの場面で反射的にどう対処するか。

 

否認派、容認派、8あるステージの様々な患者達。

 

身体依存と精神依存でも分かれる。

 

それを無知な発言や言動でただただ腹立つ。

 

堪えなあかん場面でも辛抱の限界まで達した。

 

あいつらが出て行ってから言ったのが正解だったのか、いてる時にサラッと済ませばよかったのか。

 

そして薬を飲んだ。

 

効いた、かなり。

 

あの感情状態を0にしたぐらいやからかなり強力なんやろな。

 

酒飲みストレス、無知ストレス、あの女ダメージ、重なったから仕方ないか。

 

そしてるいに会った。

 

同郷だった。

 

知り合いの息子だった。

 

三兄弟の真ん中。

 

ええやつだった。

 

心許せた。

 

何でも、同じ立場、同じ目線で自然と話せそうって感じた。

 

友達になりたいと思った。

 

許せない自分へのストレスと、受けたダメージと、無知ゆえの言動への怒り

 

ラストスパートの試練と友達との出会い。

 

導かれてる。

 

あと少し。