カウントダウン

自分が紙一重の人間と思う時がある。

 

 

紙一重でこっち側の人間。

 

 

紙一重で素晴らしい人生の自分。

 

 

世の中に、今の俺の紙一重の状況を一抜けして間もない人間がいるなら探してでも会ってみたい。

 

 

正しく生きようと、地上が見えてきては深海に引きづられて

 

 

アスリート気質な俺が必死にまた地上を目指して。

 

 

片手が崖に引っかかったと思えばまた引きづられて。

 

 

仕事については考えさせられるこの6ヵ月。

 

 

俺はこの地域の人にとって必要な人間と思う

 

 

でもある瞬間に1番不必要な人間と思う。

 

 

俺にしかできないものがあると思う。

 

 

でもそれは別の人間がやればいいと思う。

 

 

俺は今まで許した事がなかった、自分の事、自分の過ちを。

 

 

4つの言葉と、あの日々に頭に浮かんだ絵を思い出す。

 

 

川を跨いだら見えるビル、多少曇ってる空、わずかに見える太陽

 

 

反対側の俺は木の根っこがまとわりついて、三角座り、3mぐらいの穴の中、地上を地中から見上げてる

 

 

グレーのパーカーをかぶりジーパン姿

 

 

無表情で一点を見上げてる。

 

 

「ありがとう」「ごめんなさい」「許して」「愛してる」

 

 

ちょっと行けそうなんよな、今日なんかそう思う。

 

 

俺がほんまに人から捨てられて、自分自身も人と接することができなくなって、ただ早死にするまでのカウントダウンが始まったあの日から

 

 

紙一重の向こう側へ。

 

 

まあいいわ、もういいわ、俺はこんな人間やから何か?

 

 

色々気にしすぎた

 

 

気にしなくていいこと

 

 

ごめーんで済む事

 

 

まあ頑張れよボチボチ

 

 

罪滅ぼしと思って

 

 

何回でもやり直したらいい

 

 

手遅れになる前に。