手紙
今日は家族が会いにきてくれた日。
この入院生活で、様々な事を得た。
大人になって学ぶ場として、学校に似た感覚で過ごす毎日。
共同生活での他依存性患者。
日を増すごとに感じる自分の変化。
そして1番、家族の強さ、大切さ、深い愛。
口でよく言ってた1年間、「家族とお金の大切さは早く気付いたもん勝ち」
言ってたあの頃に感じてた熱量より、はるか高く、はるか大きく、はるか深く感じる今
それだけ遠い病気、そして遠く行く事を選んだ自分。
家族が1番分からん、1番遠い。
これは俺にも当てはまる事だった。
想像できなかった、微塵も。
見当もつかなかった。
今、分かる。少しずつ。
それでも少しか、でもこれがあるべきペースなのか。
あの俺が、すごく遠い。
今までで最も。
病気について、病気の自分についてを優先してしかうまく生きれなかった。
うまく過ごせてた後ろには常に酒があった。
支配されてた。
肩の荷がおりてたんやと思う、あいつは。
感情をどうセッティングすればいいか分からない。
あーしてやれてれば、そう考えさせてしまう事については全力で消したい。
大抵の事は、答えが出るかもしれない。
アルコール依存性は、違う。
答えなんてない。
誰がどう導こうが、こうだった。
自分で気付き、認め、向かい合い、闘い、俺はラッキーな人間。
何も、すごくはない。
ただ、ラッキー。
俺、生きろ。